Works導入事例

バーチャル工場見学ツアー|マコト化成さま

バーチャルツアー(VRツアー)のアレコレ編が続いていますが、今回は、「バーチャルツアー(VRツアー)を、”プロとして作ってみたい”けど、たちまち、何があればできるの?(自作できるのん?)」について、書かせて頂こうと思います!

ただー、これは、海外のコミュニティーで、しばらく前にあったことなのですが・・・
“映像クオリティーを上げる方法は?”っとか、ボーっとした感じで聞いても、普段、優しい方々は無視w
(私も無視せざる得ない・・・)
ググっても情報は手に入り難いし、調べても、まず、ないと思います
(筆者も散々調べたことがあります!)
っというかー、品質を上げて、拘りたいプロは、100人いれば、100通りの方法があると思われます

今回は、「ハードウェア編」です!

デジタル一眼レフ(できれば、ミラーレス使いたくないですー)

ミラーレスを使いたくない理由は、バッテリーの持ちです
たとえば、CMOSがAPS-C(フルサイズじゃないよ!)なら代表的な撮り方では4方向に向けて撮影を行います
最低、1定点で4シャッターは必要なんですね

制作に入らせて頂くところで、バラバラなのですが、ある程度、大きくなると50定点とか普通です
200回、シャッターが落ちるわけですね

で、50定点を200回で終わることは、まず、ありません
人やモノが映り込んで来たりすることが多いからとか、やっぱり、こっちで撮ろうとかカメラマンの考えで撮り直したりします

規模は忘れましたが、ミラーレスを使ってた時、満充電から半分以下になる速度が早過ぎー汗
精神状態に良くないですー
同じほどの撮影料でも、一眼レフなら余裕たっぷりの終了間際の状態で半分いったかなー?っというイメージです

レンズ(いろいろ)

いろいろって書いてしまいましたが、APS-Cを利用されるなら円周魚眼レンズが楽です

APS-Cは、カメラを手に持つと、上下がケラれる(センサー外)になるので、多くの360°カメラマンがカメラを縦向きにしていると思います
カメラを90°回転させることで、左右をケラれる状態して上下で180°を撮るというわけですね

おおむね、円周魚眼は水平ラインで180°視野/対角魚眼は対角ラインで180°というレンズです
「同じメーカーで安い魚眼があった!」とか思うと、ほぼ、対角魚眼なので、360°カメラマン初心者では扱い難いものになりますので、円周ってところがポイントです

レンズは、それなりの商品を強くおすすめします
ぶっちゃけ、カメラ本体は質がいい中古が見つかれば、それが一番いいです
特に、一眼人気が下がっているので、僕も余裕があるなら欲しいなーって思っています

パノラマ回転台

これは、カメラを水平に、360°くるくると回せるような仕組みを持った機材です

鉄?の小さ目な部品の癖に、お高いんですよね・・・
これも、安物を買うと涙がでるので、あきらめて、それなりのモノを買いましょう

著者の知り合いの会社さんが「これ、使えるし安い!」と10,000円ほどで入手されて、テストで伺いましたが、締め付けが甘かったりで、これは、慣れている人じゃないと・・・という機材でした

ちなみに、レベルゲージとかいったかどうか忘れましたが、水平をとり直すハンバーグのような機材は、不要かなー?
360°パノラマ撮影に、慣れて来ると、酷い状態のデータにはなりませんので、ソフトウェアで垂直をとり直すことで解消できます

そのほか

三脚は、ハンドルがついていないものがいいですね
カメラを回転させるので
ほか、肩にかけてセットを持ち歩く分けにもいかないのでカバンもあった方がいいです
レンズを拭く布だったり、メモリだったり、小物で、それなりの出費があります

360°写真のプロになるためのハードウェア費用

筆者が新しいセットを組み立てるなら、こんな感じでしょうか?
なお、金額は適当ですが、これくらいかな?っという雰囲気です

  • デジタル一眼レフ APS-C中古良品 150,000円
  • 円周魚眼レンズ(中古は怖いので) 80,000円
  • 回転台 30,000円
  • 三脚 20,000円
  • メモリカード 5,000円
  • カメラカバン 10,000円
  • クリーナーなど 10,000円

260,000円ということは、200,000円ほどか、以上くらいは、最低準備頂いた方がいいかなと思います

思ったより、安いやん!・・・て思いますよね?(罠)

はい
ハードウェアのセットは、中古良品を選ぶことで何とかなると思います

ただ、お客様は、デジタル一眼レフを持っていたら「何でも撮れる人!」と思われる方が多いので、上記のセット以外にも、デジタル一眼レフのフルサイズ、ちゃんとしたスチール用のレンズや簡易な照明機器などなどを、依頼に応じて持っておかないと残念な感じに思われてしまいます

360°パノラマ撮影をはじめて一番辛いのは、まず、ここです
いや、機材的に向いてないよー撮れないよーって

この辺の機材を合わせると、フルサイズと、いざという時には、動画も綺麗に撮れるちゃんとしたレンズとか準備した時点で50万くらいが秒速で飛んで行きます・・・
お客様の期待には、なるべく応えたいのであれば、清水からの飛込状態です

ハードウェアに混ぜるべきかどうか、ちょっと悩むところもあるのですが・・・
それなりのハイスペックなパソコンや、高速なメモリリーダーがあった方がいいです
これで、仕事時間が大幅に変わります!
最初から制作することはないかと思いますが、数百MBから3GB近くの画像ファイルになることが普通です(試作で超高解像度をやってみたら5GBも軽く超えた記憶も・・・)
1GBくらいなら、さらりとリード・ライトできる程度がおすすめですね!
まぁー、単純に書くなら、Photoshopもイライラしない程度で起動できるスペックは必要かなとー

ところで、360°パノラマ写真の撮影でAPS-Cを使う理由(最初は、こっちがいいかなと思う理由)は、カメラが安いこともありますが、最大の利点は、簡単に解像度を上げることができるからです
フルサイズだと長方形のCMOSの短辺(横持なら縦辺)に、円周魚眼レンズの丸い投影が納まるのですね
フルサイズの場合、円周魚眼を利用すると無駄な部分が多くなるとも言えます
APS-Cなら、カメラを縦持ちなら左右が見切れる状態
つまり、CMOSセンサーの長辺を存分に使っての投影となります

なので、レンズやカメラで解像度や品質が変わってくるので・・・
フルサイズだから高解像度とか綺麗とかいうことにはならないのが、360°写真の面白いところですね

ちなみに、フルサイズの場合は、魚眼を使うなら、対角魚眼で攻める方が高精細に撮ることができます!(円周魚眼の場合、解像度はAPS-Cに負けると思います)
撮影場所や撮影されたデータによっては、ちょっと、慣れないと難しい部分というか無理が出て来る部分も生じるかなーと思います


っというわけで、前置きが長くなってしまいましたが、「マコト化成さまのバーチャルツアー概要」にはいらせて頂きますね

ポイント:

  • ツアーデザイン
    VREXPOのデザイン2号機型です(やっと、進んだ)
  • 構内の写真補正
    もちろん、いつも通り?に、リアル×美しくの補正のみです
    っと申しますか、今回ご紹介する工場さまは、そのまま、めちゃキレイでしたが・・・

マコト化成さんには、別件のインタビューなどでもお伺いさせて頂いているのですが、落ち着く感じの事務所です
製造しているものが化粧品容器だもんなーって思ってしまいます
不思議ですね

近所の小学生向けにも、VRゴーグルを使って会社説明をされているそうで、使いこなしにビックリです
これは、地域と共生すべきという企業(工場)のミッションとして、とても大切なことですね

VRゴーグルで子供たちに会社説明なんて、2010年ころまでなら、遠い未来の理想の世界だったと思います

きっと、子供たちは、ご両親に「あそこの工場は、こんなんだった!」とお話されることでしょうし、大人になって記憶が霞んだとしても、「あそこの工場は、楽しかった・いいところ」という印象は無くならないでしょう

バーチャルツアー・VRツアーは、ホームページやSNSと違ってインターネットだけの世界でクローズするのは勿体無いですね
リアルに接点を持って頂いた時に、これまで見たこと・考えたことがないような強力な力を発揮するサービスだと思っています
レベルは違いますが、初代iPhoneと同じですねー

そんな理想を手に入れたいなーっと思われたら、ぜひ、happyPanoへお声掛けください!


happyPanoは、別プロダクトの主要コンテンツとしてもVRやバーチャルツアー(パノラマツアー)を制作しています。
一番大きいのは、VREXPOです。

▶ LINK: https://vrexpo.jp

エムピーストラテジ(happyPano運営)が、2020年からはじめたプロジェクトです。
お陰様で、2025大阪関西万博へ出展させて頂ける運びとなっております。
https://vrexpo.jp/pressroom/2024/06/11/osaka-kansai-expo-osaka-pavilion-exhibition-information/

パノラマツアーの制作では、町工場向けをどうするのか?っという部分の試作的な要素から入らせて頂きました。パノラマツアーの技術も細かい所では、日進月歩で進んでいます。
拘れば、拘るほど、新しいバージョンにアップデートがやり難いとかあります。

こちらのツアーも見返すと、(大きな要素は同じですが)今の作りとは異なっている点もあります。
万博を見据えながら新しいバージョンに入れ替える時が来るかもしれません。

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